予防歯科の歯医者なら広島県三原市の大名歯科

広島県三原市宮浦3-24-26
訪問歯科診療要介護度を上げないために予防メインの往診在宅介護診療です

介護施設のスタッフの方や要介護者の家族の方に
ぜひ読んでいただきたいです。
全身の病気を予防し、
生活の質(生きがい)を上げるのは予防歯科です。
定期的な口腔ケアにより健康寿命をアップさせましょう。

寝たきりなど通院が困難な方はご相談ください。
訪問診療いたします。

私の「医療」に対する考え

『生活のための医療であって、医療のための生活ではない』

今まで私は歯科医院内で虫歯や歯周病を治療し予防してきました。治療だけにとどまらず、患者さんに鬱陶しがられても進行予防と再発予防に力を入れてまいりました。患者さんの協力のおかげで、当院治療の再治療率はかなり低いと自負しております。

ところがある日、予防に来られれいるご高齢の患者さんより「口は今、調子いいのが、足腰が悪くなってここに来られなくなるのが心配じゃ」と言われました。その時、来院者の治療と予防に偏重していた自分の勝手な医療を気づかせていただいたのです。

それからは、自分がすべき本当の医療って何?と考え込むようになりました。その答えを「食卓の向こう側」と「生活の医療」という本に少し見つけました。

大久保満男日本歯科医師会会長は会長就任時、「歯科保健・歯科医療とは口腔の機能を維持・増進させることによって、食や会話という人間の生きる力の根幹を支える生活の医療である」と定義した。

現代の医療が静止を分かつ救急救命士を中心に、ある種ドラマティックに語られることが多く、それが生命至上主義のようにあることに違和感を覚える。なぜなら、言葉をもつ人間は、生命をもつだけではなく、その生命を使って、どのように自らの人生を生きるか、日々の生活を営むかを考え、悩み、そして楽しむ生き物だからだ。そのような人間にとって、「食べる」ということが、生きる力を支える最も大きな武器であることをわれわれは再認識しなければならない。

哲学者の鷲田清一是前大阪大学総長は「生きるということは食べ続けることである」と書かれた。そしてさらに、食べなければ生きられない人間が、食べることを拒否する場面を介護の必要な人に、介護する人が別のことを考えながら、ただ機械的にスプーンを口に運んだなら、介護される人はその屈辱に口を閉ざすだろう、と述べている。しかし同時に、われわれは、寝たきりで体も動かない要介護者が、「食べ物がおいしいと感じる限り、自分は生きていける」と語ったことを知っている。

これは、食べるという行為が、人間が生きるうえでの、いわば尊厳にかかわる根源的な行為であることを示している。

このような要介護者の生きる力を支え「生活の質」を確保する歯科医療の役割が、超高齢社会の医療にとってきわめて大切である。

しかし、ここに大きな課題がある。それは介護を必要とする人々は、自宅や福祉施設に住み、通院することが不可能な場合が多いということだ。また要介護者は、いくつかの慢性疾患を患っていて、一人の専門医だけで支えることはできない。そのため医師たちは、まず要介護者の住んでいる場に出かけて治療することが必要となりこれを「在宅医療」と呼ぶ。さらに要介護者は複数の病気をもつから、様々な職種の医療関係者と福祉関係者が相互に連携する。つまり一人の要介護者を、家族を含め、地域で支えていくという構図があって初めて在宅医療は成立する。

歯科医療の役割は、まず多くの歯を保って最後まで自立した生活が送れること。しかし歯を保てなかった人々には、義歯等によって食べることを確保し、生きがいのある人生を送っていただくこと。さらに不幸にして、病で自立できなくなった人々には、在宅歯科医療も含めて、人生最後の瞬間まで食べられることを通して、その人の生活と人生を支えることである。このとき歯科医療は手段であり、真の目的は人々がどのように生きがいのある生活を過ごすことができるか、そしてそれをいかに支えられるか、にある。歯科医療はそのための手段であると考える。

高齢者特有の肺炎というものがある。高齢者の肺炎は、唾液や逆流した胃の内容物を寝ている間に少しずつ気道に吸い込んでしまうこと(不顕性誤嚥)によって起こる可能性が高い。しかし、しっかり口の中を清掃していると風邪やインフルエンザにかかりにくいという報告があり、事実、口腔清掃の継続によって咽頭部の細菌数が減ることが明らかにされている。

米山武義歯科医師と佐々木英忠東北大学医学部教授の研究により、食後の歯磨きと毎週一回の歯科衛生士による機械的口腔ケアを続けることで、発熱や肺炎の発症を確実に減らすことができることが分かった。その後、ブラッシングを主体とする二ヶ月の機械的口腔ケアによって、要介護高齢者の嚥下時間が短くなることが明らかされ、口腔ケアが高齢者の健康維持や介護にきわめて重要であることが広く理解されるようになった。

いまわが国では、高齢社会の到来によって、「治す医療」とともに、地域コミュニティに支えられた「暮らしの中での医療」の重要性が増しています。

歯科医師として歯科医療の目的を<歯の治療>から<食べる幸せ>へと拡げ、「生きがいを支える歯科医療」としていくべきでしょう。

食べることは生きることであり、食べる喜びは生きがいと生きる力を支えます。口から食べることができるようになって、命に再び明るい灯がともるようになることが「健康寿命の延命」になります。

今後、歯科医療は「診療所で完結する」医療にとどまらず、「暮らしの中で、食生活を維持し、患者の生きがいを支える」医療へ変えるべきでしょう。

当院に関わる全ての方が、歯科医療を通して少しでも健康に幸せな生活が送れるよう期間が長くなるように、お手伝いを致します。

ご連絡、ご相談をお待ちしております。

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