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「噛み合わせ」って、いい加減で適当で、完全解明されていない

2024年4月13日 大名歯科院長
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歯並びの良し悪しは分かりやすいですが、かみ合わせの良し悪しは複雑怪奇です。そもそも、上下の歯を接触させることは百害あって一利なしです。食べて話せるのなら、どんなかみ合わせでも良しとしないと、違う病気になりますよ。

少し難しい話になりますが、ご説明させていただきます。

一般的には噛み合わせといいますが、専門的には咬合といいます。「噛み合わせがいい、噛み合わせがわるい」とよく歯医者も患者も言いますが、いろいろな咬合学を読んでも、流派や考え方にバラつきがあり、これで絶対大丈夫といったような絶対的咬合理論は無いようです。
患者も歯医者もある咬合理論を治療で臨床実践し、たまたまうまくいけばその咬合理論が正しいもしくは解ったかのように勘違いを起こし、たまたまうまくいかなければその咬合理論は間違っていると認識し否定してしまいます。
つまり、咬合理論は相性や気分に左右されることも多く、様々な咬合理論を知っておいて損はありませんが、もしかしたら固執してはいけない分野かもしれません。
咬合は経時的に変化していくものです。たとえ完璧な咬合治療があるとしても、変わりゆくものである限り、咬合治療結果の永続性はありえません。
また、TCH(上下の歯と歯の接触クセ)で有名な木野孔司先生によると正常な方では噛み合わせている時間は一日たったの10~20分しかないそうです。そのわずか1~2%の時間の咬合状態にあれやこれやと様々な咬合理論を用いて治療に取り組むのではなくむしろ、それ以上の余計な接触クセ時間の長期化を予防することの方が大切と考えられます。
残りの98%のうちの機能的、審美的な時間、つまり食事時間や人と会って会話時間に歯並びや噛み合わせに重篤な支障をきたさなければ、どのような噛み合わせや歯並びや咬合であってもそれでよしといった考え方をすると、患者も歯医者もとても楽になります。


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