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口呼吸が招く病の連鎖──虫歯から睡眠障害まで!いますぐできる対策とは?

2025年5月30日 大名歯科院長
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口呼吸が招く健康リスク──その原因と今すぐ始めたい簡単対策

「口呼吸」は、実はさまざまな病気の引き金になることをご存じでしょうか?

口で呼吸する習慣があると、虫歯や歯周病、風邪や気管支炎のリスクが高まります。その主な原因は、鼻呼吸に比べて唾液の蒸発が進みやすく、さらにウイルスや細菌が直接体内に侵入しやすくなるためです。

しかし、問題はそれだけにとどまりません。

長期間の口呼吸は、

歯並びの乱れ(歯列不正) 噛み合わせの異常(咬合不全) 顎関節症 口の乾燥による睡眠障害 審美的な問題

など、さまざまな二次的トラブルにもつながります。

口呼吸のセルフチェック方法

口呼吸をしているかどうかを見極めるサインはいくつかあります。

唇が乾燥しやすい 上の前歯の表面に歯垢がつきやすい 歯がヌルヌルしている 歯茎が赤く腫れている

これらに当てはまる場合、日常的に口呼吸をしている可能性が高いです。

運動などで一時的に口呼吸になるのは問題ありませんが、日常的・慢性的な口呼吸、とくに成長期の子どもにとっては大きなリスクとなります。

日常でできる口呼吸対策

睡眠中の口呼吸については以前もお話しましたが、起きている時間の口呼吸対策も同様に大切です。

基本は、「口を閉じる」意識を持つこと。そしてもう一つのポイントが舌の位置。舌先を上あごの前歯のすぐ裏側(スポット)につけるように意識してください。

テレビやスマホを見るときなど、受動的な行動中は特に口が開きがちです。周囲の人が優しく声をかけてあげるのも一定の効果があります。

とはいえ、注意だけでは忘れてしまったり、人間関係に影響したりと限界があります。

一番おすすめ!「ガムだら噛み健康法」

そこでおすすめしたいのが、ノンシュガーガムを「だらだら噛み続ける」方法です。

唾液がしっかり出て、口を閉じていないとヨダレが出てしまうので、自然と口が閉じられます。ポイントは「真面目に噛む」のではなく、あくまでリラックスしながらダラダラ噛み続けること。

この習慣は、顎の発達にも良く、小さめの顎を持つお子さんでも、将来きれいな歯並びになる可能性があります。

口呼吸を放置しないで!

最近はマスク着用が習慣化したことで、酸欠気味になり口呼吸が増えている方も多いのではないでしょうか?

しかし、それはかえって逆効果。口呼吸によってウイルスに対する防御力が落ちてしまう恐れもあります。

「ガムのだら噛み」で、今日からできる口呼吸対策。

全身の健康を守る第一歩として、ぜひ取り入れてみてください!


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