《いきなり奥歯禁止》あなたの噛み方、毎食“歯の事故”です。
「いきなり奥歯禁止」あなたの噛み方、毎食“歯の事故”です
食事中の噛み方ひとつで、奥歯は驚くほど早く壊れます。
「いきなり!ステーキ」は美味しいですが、「いきなり!奥歯」で噛むクセは本当に危険です。
実は、前歯・前奥歯・後臼歯にはそれぞれ大切な役割があります。
- 前歯:食べ物を捕まえる・噛み切る
- 前奥歯:食べ物を小さくし、奥歯へ受け渡す
- 後臼歯(奥歯):最終処理としてすりつぶす担当
ところが、最初のひと口からいきなり後臼歯で噛んでしまうと、
奥歯に過重な負担と強い衝撃が一気にかかり、割れ・欠け・摩耗の原因になります。
奥歯を壊す人の共通点
大名歯科に来院される方の中にも、奥歯を自分で傷めてしまっている方が少なくありません。
その多くに、次のような共通点があります。
- 大きいまま飲み込むように口へ入れ、いきなり奥歯で噛む
- 前歯や前奥歯を「前処理」に使う意識がない
- 噛むスピードが速すぎる(いわゆる早噛み)
これらはすべて、歯の事故を自分で起こしているようなものです。
毎食の噛み方が、静かに奥歯の寿命を縮めていきます。
噛むことは毎回「軽い衝突事故」
咀嚼の瞬間、上下の歯は毎回ぶつかる寸前で止まっています。
そのため、噛み方を間違えると次のようなトラブルが起こりやすくなります。
- 歯が欠ける・ヒビが入る
- 被せ物や詰め物が外れやすくなる
- 歯ぐきの炎症や知覚過敏が悪化する
- 顎関節症のリスクが高まる
これはまさに、ブレーキとアクセルを踏み間違える交通事故のようなものです。
「なんとなく強く噛んでいる」「無意識にガチンと当ててしまう」――。
その積み重ねが、気づかないうちに奥歯をボロボロにしていきます。
ぶつかる前にブレーキを──咀嚼も安全運転を
車の運転で、壁に衝突してからブレーキを踏んでも間に合わないように、
歯もぶつかってから衝撃を逃がそうとしても遅いのです。
咀嚼の安全運転とは、次のポイントを守ることです。
- いきなり奥歯を使わない
- 最初に前歯・前奥歯でしっかり小さくしてから奥歯に渡す
- 噛むスピードをゆっくりにする
- 「ガチガチ早噛み」をやめる
これだけで、歯の負担は驚くほど減り、奥歯の寿命は何倍にも伸びます。
特に、硬い物を好む方や、食べる時間が短い方は要注意です。
早食いより危険なのは「早噛み」
「早食いは良くない」とよく言われますが、実はそれ以上に危険なのが早噛みです。
大きな食べ物を、減速もせずにガンガン噛むことで、奥歯には強い衝撃が連続で加わります。
小さくする工程なしで噛むため、奥歯は毎回、
大きな塊を全力で受け止める“衝突事故”状態になっているのです。
本来、咀嚼はアクセルを踏み込む作業ではなく、
ブレーキを踏みながら速度をコントロールする繊細な動きです。
今日からできる「奥歯を守る噛み方」チェック
次のチェック項目に、いくつ当てはまりますか?
- ひと口が大きいと言われたことがある
- 前歯をあまり使わず、いきなり奥歯で噛みがち
- よく詰め物や被せ物が取れる
- 歯が欠けた経験があるのに噛み方は変えていない
- 「よく噛んでるつもり」が、実は「強く速く噛んでいる」だけかもしれない
ひとつでも心当たりがある方は、今日からの食事で「ゆっくり・前歯スタート」を意識してみてください。
それだけで、奥歯へのダメージは確実に減らせます。
奥歯を守ることは、健康寿命を守ること
奥歯は単に「噛むための歯」ではなく、
全身の健康・バランス・筋力とも深く関わる重要なパーツです。
奥歯を失うと、
- 噛める物が減り、食事の楽しみが減る
- 柔らかい物中心になり、栄養バランスが崩れやすくなる
- 噛む刺激が減り、脳への刺激も減ってしまう
逆に、奥歯を守れれば、
いつまでも好きな物をしっかり噛んで食べられる=健康寿命が延びる可能性が高まります。
「いきなり奥歯」で噛むクセをやめて、
前歯 → 前奥歯 → 奥歯という、体にやさしい噛み方にシフトしていきましょう。
三原市で、噛み方や奥歯の不調が気になる方は、
お気軽に大名歯科までご相談ください。
レントゲンやかみ合わせのチェックで、「噛み方事故」の有無を一緒に確認していきましょう。
咀嚼も運転と同じく、安全第一でいきましょう😅
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- 大名 幸一 Koichi Omyo
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