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“食うな”が最強の糖尿病治療だったという衝撃の歴史

2025年12月4日 大名歯科院長
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糖尿病は“食べすぎ病”だった!? 歯科医が暴露する治し方の真実

公開日:2025年12月4日|カテゴリ:生活習慣病とお口の健康

糖尿病と歯周病は“最悪のコンビ”

糖尿病は血糖値を上げるだけの病気ではありません。
実は、歯周病を一気に悪化させる最大要因でもあります。

さらに恐ろしいことに、歯周病が進行すると糖尿病も悪化します。
つまり、糖尿病と歯周病はお互いに悪さをし合う「負のスパイラル」に陥りやすい関係です。

「薬で血糖コントロールできているから大丈夫」と思っていませんか?
薬は血糖値を下げますが、
「なぜ糖尿病になったのか」という根本原因を治してはくれません。
しかも薬には副作用があり、一生飲み続ける前提のものでもありません。

歴史が証明する「糖尿病は食べすぎ病」

少しショッキングな話ですが、糖尿病の核心は非常にシンプルです。
結論から言うと、糖尿病とは、糖質を処理できないほど“食べすぎた”状態と言えます。

1871年、普仏戦争でパリがプロイセン軍に包囲されたとき、市民の栄養状態は極度に悪化しました。
ところが、その時期に富裕層に多かった糖尿病患者の病状が改善したという記録が残っています。

なぜでしょうか? 理由はとても簡単で、食事量が減ったからです。
これが、「栄養状態の悪い方が糖尿病になりにくかった」という歴史的な事実です。

「食うな療法」は正しいけれど、現代人にはほぼ不可能

戦時中のパリ市民のように、1日1〜2食という極端な生活を続けることができれば、糖尿病が改善する可能性は高まります。

しかし、現代の日本で突然それを実践できる人はほとんどいません。
仕事、家族、社会生活…あらゆるものが「1日3食前提」で動いています。

そこで、大名歯科では現実的で続けやすい「現代版・糖尿病改善法」をご提案しています。

大名歯科式「簡単!単純!糖尿病の自力改善法」

結論はシンプルです。
「糖質の量」よりも「糖質の種類」を変えることから始めましょう。

① 最優先で排除すべき糖質「果糖ぶどう糖液糖」

糖質の中でも、まず真っ先にやめていただきたいのが果糖ぶどう糖液糖です。

果糖ぶどう糖液糖は砂糖よりも吸収が速く、血糖値を一気に急上昇させる特徴があります。
その結果、
膵臓に大きな負担をかけ、インスリンを大量に必要とするため、
糖尿病の悪化に直結します。

しかもこの果糖ぶどう糖液糖は、以下のような身近な食品に多く含まれています。

  • 清涼飲料水・炭酸飲料・スポーツドリンク
  • ジュース類
  • キャンディー・お菓子類
  • ドレッシングやソース
  • だし醤油など各種調味料
  • コンビニ弁当や加工食品の多く

まずは「裏ラベルを見る習慣」をつけましょう。
商品を手に取ったら、成分表示の小さな文字までチェックして、
「果糖ぶどう糖液糖」「ブドウ糖果糖液糖」と書かれていないか確認してみてください。

② 炭水化物は「粒の細かいもの」から緩やかにカット

血糖値の上がりやすさは、糖質の量だけでなく粒の大きさにも関係します。
一般的に、粒が細かいほど吸収が速くなり、血糖値も急上昇します。

そこで、炭水化物のカットは次の順番で「ゆるく」進めるのがおすすめです。

  1. 小麦粉製品(スパゲティー・うどん・パンなど)を減らす
  2. 白米(精白米)を控えめにする
  3. 主食を玄米や雑穀米に徐々に置き換える

いきなり極端な糖質ゼロを目指すと、ほぼ確実に挫折します。
大事なのは、「続けられる範囲」でじわじわ減らすことです。

「食べるものがなくなってしまう」と感じたら、それはやりすぎのサイン。
炭水化物の完全排除ではなく、“ほどほどに・緩やかに・無理なく”が鉄則です。

糖質制限ではなく「糖質の種類選び」がカギ

「糖質制限」と聞くと、
ほとんどの方は急に食事量を減らそうとして失敗してしまいます。

しかし、重要なのは「どれだけ食べたか」よりも、「何を食べたか」です。

  • 食物繊維:血糖値への影響はほぼゼロ
  • 脂質:血糖値の急上昇にはほとんど関与しない
  • タンパク質:ゆっくりとした血糖値上昇
  • 糖質:種類によっては急激に血糖値を上げる

つまり、「すべての糖質が悪い」のではなく、「質の悪い糖質」が問題なのです。
その代表が、先ほどの果糖ぶどう糖液糖というわけです。

今日からできる大名歯科式・糖尿病セルフ改善ステップ

最後に、実践しやすいステップをまとめます。

  1. 果糖ぶどう糖液糖を含む飲み物・食品を「今日から完全排除」
  2. 清涼飲料水を「水・お茶」に置き換える
  3. 小麦粉料理(パン・パスタ・うどん)を少しずつ減らす
  4. 白米中心の食事から、玄米や雑穀米を取り入れてみる
  5. 「糖質の量」より「糖質の種類」を意識して選ぶ

これだけでも、歯周病と糖尿病の両方のリスクを下げることが期待できます。
薬に頼りきりの人生から、自分の工夫で病状をコントロールする人生へと変えていきましょう。

歯医者だからこそ見える「お口から始める糖尿病ケア」

糖尿病と歯周病は、実は深くつながっている病気です。
歯ぐきが腫れやすい、出血しやすい、口の中がネバネバする…
こうしたサインが、血糖コントロール悪化のサインになっていることも少なくありません。

大名歯科では、虫歯や歯周病の治療だけでなく、生活習慣や食事内容のアドバイスも行っています。
糖尿病や血糖値が気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。

三原市で糖尿病と歯周病の両方が気になる方へ。
「薬だけに頼らない健康づくり」を、一緒に始めてみませんか?

ご相談・ご予約はお気軽にどうぞ。


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