大名歯科院長ブログOHMYO BLOG

HAインプラントはチタン系インプラントに劣る?1.0

2008年6月17日 大名歯科院長
この記事をFacebookでシェアする

みなさま、こんにちは
広島インプラント研究会(広島県三原市歯科医院)の歯医者です


私が主に使用しているインプラントはHA(ハイドロキシアパタイトコーティング)インプラントです。

しかし、インプラント治療における世界の潮流はチタン系インプラントが主導権を握ってきたように思われます。

この大きな理由は人種による骨格系の違いが影響しているのかもしれません。

世界で発信されている口腔インプラント関連の臨床的な文献は、コーカソイド(白色人種)を対象にしたものが多く、骨格系に劣るモンゴロイド(日本人など黄色人種)を対象にしたものは、当然少ない。

また、人種を比較解剖学的見地からインプラントを研究したエビデンスもほとんど見られることはありません。

骨格系に優れたコーカソイドは、骨量も豊富であり、骨誘導能を持たないチタン系インプラントでも良好な結果が得られることが多いのではないか。

日本人などのモンゴロイドは、コーカソイドと比較して骨格系に劣り、顎骨(歯槽骨)の質や量においてもその傾向は顕著である。

さらに、日本の医療保険制度と国民の意識の中に、どれだけ歯周病が進んでしまって顎骨にダメージを与え続ける状態の重症歯であったとしても、姑息的に残す歯科医師と患者さまが多いことも事実です。

結果、動揺が大きくなってどうにもならなくなった時点での抜歯もしくは自然脱落した後は、入れ歯の安定やインプラントの安定にとって、とても不利となり後悔することも多いです。


そのような理由からインプラントをされる日本人の顎はコーカソイドと比べて一般的に難症例であることが多いのです。

つまりコーカソイドに有効なインプラントの表面性状や術式が、すべてにおいて日本人に適応すると考えるのは根本的に無理でしょう。




予防HA(広島アドバンス)インプラント研究会
 健康増進部 大名


この記事をFacebookでシェアする

Copyright(C) 2013 OHMYO Dental Office All Rights Reserved.