糖尿病は歯周病を悪化させ、歯周病は糖尿病を悪化させます。まずは糖尿病の治し方です。薬で血糖コントロールされているから大丈夫という方は「副作用のある薬をいつまで飲み続けるのか、なぜ糖尿病になったのか」を自問自答してください。

荒っぽい言い方をすれば、「食うな」ということです。少しやわらかく言うと「糖質、特に吸収の速い糖質を摂るな」ということです。

1871年普仏戦争でパリがプロイセン軍に包囲された時、パリ市民の栄養状態は悪化しました。ところがパリの富裕層に多い糖尿病患者の病態は改善してしまったそうです。栄養状態の悪い方が糖尿病にならないというまぎれもない歴史的事実です。

この「食うな」療法とは具体的に、戦争中のパリ市民のように一日二食や一食にすることです。しかし、この「食うな」療法は、現代において非現実的でいきなりこの療法を受け入れられる人はほとんどいないのではないでしょうか。

そこで私の考えた簡単!単純!糖尿病療法のご紹介です。「吸収の速い糖質から排除」療法です。本気で糖尿病を治したい方はここからは読まずに自分で糖質の種類を調べて実践してください。
まず、同じカロリーでも、脂質とタンパク質と炭水化物では吸収速度、つまり、血糖上昇速度が違います。この中で炭水化物が一番速く、一番インシュリンを必要とし、一番膵臓に負担を強います。炭水化物は食物繊維と糖質に分けられ、食物繊維は血糖値上昇に対して無視しても構いません。他方の糖質が問題で、さらにこの糖質の種類が大問題です。

糖質の中でも代表は砂糖です。これは勿論、重要排除対象糖質です。しかし、砂糖より吸収の速い糖質があります。それは果糖ぶどう糖液糖です。まずはこれから排除しましょう。あまり意識がない方からは、この果糖ぶどう糖液糖って何?と声が聞こえそうですが、ほとんどの清涼飲料水やキャンディーとだし醤油などの調味料に入っております。お買い求めになる時は、商品を手に取って手首を返して小さい字で書いてある成分表示を見る習慣をつけましょう。

この糖質排除がしっかり出来たら、次に炭水化物の緩やかな排除を行います。炭水化物の中でも吸収速度の速い粒の大きさが小さいものから緩やかに排除します。一番にスパゲティーやうどんやパンなど小麦粉加工食品、次に精米です。玄米食に変えると血糖上昇は緩やかになります。ただし、食べるものなくなっちゃいますから、炭水化物排除はほどほどに緩やかに無理なくやりましょう。

現代型簡単単純糖尿病治療法は果糖ぶどう糖液糖完全排除から始めてください。糖質制限というよりは糖質種類制限です。そして糖尿病を自力で治して薬とサヨナラしましょう。

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広島県三原市の歯医者 大名歯科