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オールセラミッククラウンの真実

2023年12月24日 大名歯科院長
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詰め物や被せ物の歯科治療を受けられるとき、その材質説明の内容に悩まれている患者さん多いと思います。

まず金属は強度的には信頼されますが、審美性やアレルギーが気になります。最もアレルギーが少ないと考えられる金(Ag)は純金単独で使用することは困難で、他の金属との合金でなければ肝心の強度が保たれません。

他として、審美的にも強度的にも比較的優れているレジン(セラミックとプラスチックの混合として)は最も使用されている歯科材料のひとつです。しかし、プラスチックは長期的に使用すると必ず劣化が生じ、アレルギー物質など「何か」が漏えいしていると考えられます。

そこで、審美的、アレルギー防止的に最も優れていると考えられるオールセラミッククラウンというのがあります。審美的には金属もプラスチックも使用していない為、良好な状態が長期的に維持されます。劣化も全くないと考えられますので、アレルギーも全く心配ありません。

しかし、オールセラミッククラウンをオールセラミックとして機能させることは困難なのです。その真実の理由は、接着にあります。オールセラミックで作製したクラウンをレジンセメントで接着させるのです。つまりセラミックセメントが実在しないため厳密にいうと、オールセラミックではなく機能時にはプラスチックが含まれてしまうという“オールではない”ことになっています。

詰め物や被せ物はメタルフリーでセラミックしか使用していないのでアレルギーは全く問題なし。と安心している歯医者と患者は長期的には部分プラスチックに注意が必要と考えられます。


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