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歯の生え変わりと歯ならびの問題:未来を見据えた対策

2024年1月9日 大名歯科院長
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歯の生え変わりにおいて、理想的な状態は乳歯が抜け、そのスペースに永久歯が生えてくることである。しかしながら、乳歯が残り、裏側に永久歯が生えるケースも見受けられる。この場合、永久歯の発育を妨げる可能性があるため、歯医者のアドバイスを仰ぐことが重要だ。

代わりの永久歯が生えてきた場合、乳歯は邪魔になる。永久歯のため、感謝の意を込めて乳歯をさよならすることが望ましい。自力での抜歯が難しい場合は、歯医者に相談することが肝要である。

最近の子どもたちの歯ならびには問題が見られ、写真を見れば分かる通り、下の前歯や上の前歯において大人の歯が狭いスペースに生え変わる状況が増加している。一般的な見解では、子供たちが硬いものをかまなくなり、顎が小さくなった結果、歯ならびが悪くなったとされている。しかし、最新の研究ではこれに若干異なる視点が示されている。

近年の生活様式の変化が大きな影響を与えており、食事の傾向が高カロリーで高タンパクな軟らかいものに傾いていることが挙げられる。この結果、かむ運動量が減少し、身長は伸びたものの顎の大きさはそれに追いついていない。特に下顎の骨の形状や大きさの変化が面長で小顔の傾向をもたらし、それが歯ならびに影響を与えている。

興味深いのは、妊娠期から幼児期までの高カロリーで高タンパクな食事が歯を大きく育てる一方で、かむ運動の減少により小顔になり、歯ならびが悪化する可能性があることである。

子どもの歯ならびを改善するためには、早い段階から食育や歯育を導入し、欧米化された食事を和食に変える必要がある。皮ごと米や芋を摂取し、魚貝や鶏卵も適度に取り入れることが重要である。

未来を見据えると、次世代やその次の世代に対して女性の役割や影響力が大きい。歯の健康は全体的な健康にも影響を与えるため、子どもたちの健やかな成長を促すためにも、食育と歯育への取り組みはますます重要になるだろう。


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