なぜ最近の子どもは歯ならびが悪くなったのか?
最近、子どもの歯ならびに特徴的な変化が見られます。例えば、下の前歯が生え変わる際、本来4本の歯が並ぶスペースに3本の大人の歯がぎゅうぎゅうに生えたり、上の前歯も6本分のスペースに4本しか生えず、残りの2本は八重歯になってしまうことが増えています。
この現象の原因として、「子どもが硬いものを噛まなくなり、あごが小さくなったから」とよく言われます。しかし、ある本ではこれとは少し異なる視点が示されています。その一部を引用します。
「この50年で生活様式が大きく変わりました。食生活では、高カロリー・高タンパクで軟らかい食べ物が好まれるようになり、噛む回数が減少。その一方で、若者の身長は約10㎝伸びました。体が大きくなる一方で、あごの成長は追いつかず、形も変化しました。特に下あごのエラの張りが小さくなり、エラから耳の穴までの距離が短くなっています。つまり、現代の子どもたちは面長で小顔の傾向が強くなったのです。これが歯ならびの奥行きや横幅を狭くする要因となっています。」
さらに興味深いのは、次のような指摘です。
「妊娠期から幼児期にかけて、高カロリー・高タンパクの食事を摂ると、子どもの歯が大きくなります。しかし、噛む回数が減り小顔化が進むことで、歯が生えるスペースが不足し、結果として歯ならびが悪くなってしまうのです。」
このような状況を改善するためには、子どもが生まれる前、つまり「マイナス1歳」からの食育・歯育が重要だと言えるでしょう。特に、欧米化した食事を和食中心に切り替えることがカギになります。例えば、米や芋を皮ごと食べたり、たまに魚介類や鶏卵を取り入れる食生活が理想的です。
次世代、さらにはその先の世代の歯ならびや健康を考えると、家庭での食事の選択が大きな影響を及ぼします。子どもの未来を守るために、大人ができることは意外と多いのかもしれません。
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- 大名 幸一 Koichi Omyo
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