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知らないと損!がん治療・手術前に口腔ケアが超重要なワケ

2025年6月10日 大名歯科院長
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がん治療・手術前に歯科受診が必要な理由とは?

― お口のケアが、命を守る“もう一つの治療”になる ―

みなさん、「がん治療や手術の前に、なぜ歯医者に行く必要があるの?」と疑問に思ったことはありませんか?

実は、お口の中のケアは、がん治療や手術を安全に、そして効果的に進めるためにとても大切なステップなのです。

● なぜ体の治療に「お口のケア」が必要なの?

お口の中には、常に多くの細菌が存在しています。健康なときには大きな問題にはなりませんが、がん治療(抗がん剤や放射線治療)や手術などによって体の抵抗力が一時的に低下すると、これらの細菌が原因で肺炎や口内炎などの合併症を引き起こすことがあります。

結果として、手術後の回復が遅れたり、治療の継続が困難になってしまうリスクがあるのです。

しかし――

治療前にしっかりと口腔ケアを行い、口の中の細菌数を減らしておくことで、合併症のリスクを大幅に下げることができます。

● 「お口のケア」って具体的にどんなことをするの?

口腔ケアとは、単なる歯みがきではありません。

歯科医院で専用の器具を使って、歯垢や歯石などの汚れを徹底的に除去 自宅でできる正しいセルフケア方法のアドバイス 虫歯や歯周病があれば、応急処置をして口の中を健康な状態にキープ 全身麻酔の手術時に備え、歯が折れたりしないようにマウスピースを作成することもあります

これらのケアを行うことで、術後すぐに自分の口で食事が取れるようになり、回復が早まるというメリットもあります。

● 定期的に通っている人も、久しぶりの人も、今こそ歯医者へ!

がん治療を控えている方、あるいは今後手術を予定している方は、まずは歯科医院で口腔チェックを受けることを強くおすすめします。

普段から歯科に通っている方も、治療前にはプロの視点でリスクを確認してもらうことが大切です。

● 口腔フローラと腸内フローラは健康のカギ

口の中と腸は、どちらも“細菌の宝庫”です。最近注目されている「腸内フローラ」だけでなく、「口腔内フローラ(=お口の中の細菌バランス)」も、全身の健康に深く関わっています。

口腔環境を整えることは、免疫力の向上や炎症予防につながり、まさに万病予防の第一歩。

▶まとめ

お口のケアは、がん治療や手術を受ける前に必ず取り入れてほしい“予防医療”の一つです。

健康な回復、合併症のリスク軽減、さらには全身の健康維持のために――

歯科のプロによる口腔ケアを、ぜひ治療前のルーティンに加えてみてください。


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