大名歯科院長ブログOHMYO BLOG

虫歯は止められる?“コレさえ使えば”は嘘。でも、“これをしなければ”は本当です。

2025年10月20日 大名歯科院長
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「これさえ使えば」「これさえ塗れば」「これさえ飲めば」「これさえ食べれば」——。

テレビやSNSでよく見る“虫歯を止める魔法の方法”。

しかし、残念ながらそんな万能薬は存在しません。

けれど、あまり知られていませんが、「これをしなければ」虫歯は本当に止められます。

その“これ”とは――間食です。

🍪 間食が虫歯を止められない最大の理由

虫歯は「甘いものを食べた回数」に比例して進みます。

食べる回数が増えると、口の中が酸性に傾く時間が長くなり、歯の表面が溶け続けてしまうのです。

歯の再石灰化(自然修復)は唾液が行っていますが、食べ続けていると唾液が働く暇がありません。

つまり、「だらだら食べ」が続けば、唾液の“修復タイム”が奪われ、虫歯は確実に進行します。

🍭 “間食”の落とし穴とは?

「私はお菓子食べません!」という人でも、以下のような“無意識の間食”が多いです。

料理中の味見を何度もしてしまう 子どもの残した食事をつまみ食い コーヒーに少し砂糖を入れてちびちび飲む スポーツドリンクや甘い飲料を“水代わり”に飲む 仕事中の飴・ガムで口寂しさを紛らわす

これらすべてが、歯の表面を長時間酸にさらす行為です。

1日3回の食事よりも、“ちょこちょこ食べ”の方が虫歯を進ませます。

🚫 “これをしなければ”の本当の意味

✅ 間食をしない(特に夜・寝る前のつまみ食いは最悪)

✅ 味見・つまみ食い・ダラダラ食べを習慣化しない

✅ 甘い飲み物を“水代わり”にしない

✅ 食べたら一度「食事を終える」という意識を持つ

つまり、「食べる回数を減らすことが最強の虫歯予防」です。

どんな歯磨きよりも、どんなフッ素よりも、効果があります。

🦷 プロとしてお伝えしたいこと

虫歯を止めるのは**歯ブラシでも薬でもなく“時間”**です。

食べない時間(唾液が働く時間)をどれだけ確保できるかが勝負。

当院・大名歯科では、

「間食ゼロ習慣」+「唾液を活かす生活リズム」を患者さんと一緒に考えています。

“治す”より“止める”がいちばんの予防です。


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