口臭の9割は“唾液不足”だった!一日3回磨いても口が臭う理由とは?
口臭の9割は“唾液不足”だった!一日3回磨いても口が臭う理由とは?
「毎日3回しっかり歯みがきしているのに口臭が気になる…」
「デンタルリンスをこまめに使っているのに改善しない…」
三原市の大名歯科にも、こうしたお悩みは毎日のように寄せられます。
実は、“頑張れば頑張るほど口臭が強くなる” という状態には理由があります。
■ 口臭の原因①:磨きすぎ・洗いすぎで唾液が減る
口臭の原因は「口の中の菌やその毒素」と言われています。
これを減らそうとして、次のような行動をしていませんか?
- ゴシゴシ強く歯を磨く
- アルコールの強い洗口剤を頻繁に使う
- デンタルリンスで何度も口をゆすぐ
しかし、菌をゼロにすることは不可能です。
さらに悪いことに、強い薬剤は口の中の善玉菌や粘膜を傷つけ、唾液が減って乾燥しやすい環境を作ってしまいます。結果として、口臭は強くなることもあります。
■ 口臭の原因②:生きている限り口臭はゼロにはならない
口臭のニオイ成分は、私たちの生命活動による「代謝の排泄物」。
つまり、誰にでも必ず口臭は存在します。
にもかかわらず「無臭でいたい」「ゼロにしたい」と思いすぎると、ニオイに敏感になり、心因性口臭を引き起こすこともあります。
臭いトイレを掃除せずに、強烈な芳香剤だけ置いてごまかすような行為。
強い薬だけで口臭をごまかそうとすると、むしろ別のトラブルが起こります。
■ 口臭の原因③:本当の原因は“菌の量”より“唾液の量”
歯科医として断言できます。口臭の決定要因は「菌の数」ではなく「唾液の量」です。
- 菌が少なくても唾液が少なければ臭う
- 菌が多くても唾液が十分あれば臭わない
赤ちゃんの口臭を思い出してください。
口の中は決して清潔とは言えないのに、ほとんど臭いませんね。
理由はただ一つ。唾液がとても多いからです。
唾液は天然の消臭剤であり、粘膜を守る保護バリアでもあります。
■ ではどうする?口臭予防の最大ポイントは「唾液づくり」
口臭対策の中心は、除菌ではなく唾液を出し続ける生活です。
▼ 唾液を増やすための生活習慣
- 食事ではゆっくりよく噛む(特に夕食)
- だらだら食べや間食を控える
- こまめな水分補給
- 鼻呼吸を意識する(口呼吸は乾燥の原因)
- 強い洗口剤の使いすぎを避ける
- ストレスを溜めすぎない(唾液が止まります)
どれだけ歯が汚れていても、唾液がしっかり流れている人の口は臭いません。
逆に、どれだけ洗口剤で“殺菌”しても、唾液が少なければ口臭は必ず出ます。
■ まとめ
- 口臭は誰にでもある「生きている証」
- 磨きすぎ・洗いすぎで悪化することがある
- 最大の原因は“唾液不足”
- 唾液を出し続ける生活が口臭予防のカギ
口臭でお悩みの方ほど、除菌よりも「唾液づくり」へ発想を変えることが大切です。
大名歯科では、唾液量チェック、口臭の原因分析、生活指導なども行っています。
気になる方はお気軽にご相談ください。
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- 大名 幸一 Koichi Omyo
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