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朝だけ歯が痛い理由…実は“ストレス癖”が原因だった?

2025年11月19日 大名歯科院長
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どうして歯が時々痛いの?その痛み、“ストレス”のサインかも

まずは、少しだけセルフチェックをしてみましょう。

唇を閉じて、軽くリラックスしてください。

そのとき、上下の歯はどうなっていますか?

・軽く当たっている

・ギューッと噛みしめている気がする

もしこんな状態なら、それは「上下の歯を当て続けるクセ」=TCH(歯列接触癖)の可能性があります。

本来、安静にしているときの上下の歯は、わずかに離れているのが正常です。

ところが、頑張り屋さんほど無意識に歯を当て続けてしまい、歯や歯ぐき、顎関節に負担をかけてしまいます。

実は、舌の先を上あごの少し奥(スポット)に軽く置くだけで、このクセが改善することもあります。ぜひ一度お試しください。

「朝だけ痛い」「日によって違う」…こんな歯の痛み、ありませんか?

こんな経験はありませんか?

  • 朝起きたら、なぜか歯が痛い
  • 噛むとズキッとするが、しばらくすると落ち着く
  • 冷たいものがしみる日と、しみない日がある
  • いつもではなく、日によって痛みの強さが違う

痛みが出たときに心配になって歯医者に電話をして予約。ところが、予約日が来るころには痛みがなくなっている…という方も多いのではないでしょうか。

念のため受診してレントゲンを撮っても、虫歯は見つからない。

患者さんは「この歯医者、虫歯を見つけられないのでは?」と不安になり、

歯科医師も「本当に痛かったのかな?」と首をかしげる…。

実は、これは歯科医院の現場でよくある光景です。

まず大前提:持続しない痛みで、いきなり歯を削ってはいけません

ここでハッキリと言えることがあります。

それは、「痛みが続かないのに、すぐに歯を削ってはいけない」ということです。

仮に小さな虫歯があり、歯科医師がそれを見落としていたとしても、
見落とすほどの小さな虫歯が、強い痛みを出すことはほとんどありません。

その意味では、「削られなくてラッキー」と考えていただいて良いくらいです。

では、虫歯では説明できない「時々痛む歯」の原因は何でしょうか。

その代表格が、TCH(歯列接触癖)による歯への負担なのです。

歯が時々痛む最大の原因「TCH(歯列接触癖)」とは?

TCH(Tooth Contacting Habit:歯列接触癖)とは、

安静にしているときも上下の歯を長時間当て続けてしまうクセのことです。

ストレスがかかると、知らず知らずのうちに口元や肩に力が入り、
自分の歯を自分でじわじわ攻撃している状態になります。

TCHが起きやすいタイミングの例

  • 時間に追われながらの家事
  • 車の運転中(特に渋滞や高速道路)
  • パソコン作業やスマホ操作に集中しているとき
  • 仕事でプレッシャーがかかっているとき
  • イライラしているとき、焦っているとき

忙しい時期になると歯が痛くなり、仕事や生活が落ち着くと痛みも減る

これは、TCHによる痛みの典型的なパターンです。

ストレスがあっても「歯へのダメージ」を減らす方法

仕事や家事、育児でストレスをゼロにすることは難しいですよね。

そこで大切なのは、ストレスがあっても「歯を守るコントロール」をすることです。

① 「歯を離す」「リラックス」の貼り紙作戦

目につく場所に、こんな言葉を書いた紙を貼ってみてください。

  • 「歯を離す」
  • 「リラックス」
  • 「上下の歯は離すのが基本」

貼る場所の例:

  • キッチンの壁や冷蔵庫
  • 仕事用デスクのモニター横
  • 車のダッシュボード周辺

そして、その貼り紙が目に入ったら、深呼吸を1回だけして、そっと歯を離す

その後はまた仕事や家事に集中して構いません。

これを繰り返すことで、無意識の「歯の当てグセ」に気づく回数が増え、TCHの時間を短くすることができます。

② シュガーレスガムを「ゆっくりダラダラ」噛む

もう一つの簡単な方法が、シュガーレスガムをゆっくり噛むことです。

ただし、力いっぱい噛みしめるのではなく、リズムよく軽く噛むのがポイントです。

ガムを噛むことで、脳は「噛みしめ」ではなく
「噛む運動」として歯や顎をコントロールするモードに切り替わります。

その結果、上下の歯をじっと当て続けるTCHの時間が自然と減っていきます。

家事・デスクワーク・長時間の運転など、ストレスがかかりやすい場面のお供におすすめです。

「虫歯じゃない歯の痛み」でお悩みの方へ【三原市・大名歯科】

TCHは、虫歯でも歯周病でもないのに歯が痛む原因として、とてもよく見られるクセです。

放っておくと、歯が欠けたり、ヒビが入ったり、詰め物が外れやすくなったりと、さまざまなトラブルを引き起こします。

しかし、正しく理解して対策をすれば、十分にコントロールできる「治せるクセ」でもあります。

「朝だけ歯が痛い」「痛い日と痛くない日がある」「レントゲンで虫歯はないと言われたのに不安」

そんなお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。

三原市の大名歯科では、

歯そのものを見るだけでなく、噛み合わせ・生活習慣・ストレスとの関係まで含めて、

お一人おひとりの「歯の痛み」の原因を一緒に探り、改善のお手伝いをいたします。

「時々痛むけれど、いつもじゃないから…」とガマンしているうちに、

大切な歯を傷めてしまうこともあります。

気になる症状があれば、どうぞお気軽にご相談ください。

三原市で歯の痛みや噛みしめが気になる方は、大名歯科へお気軽にお問い合わせください。

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