『よく効く抗がん剤』の正体を知っていますか?医者と患者で“効く”の意味が違う現実
クイズ|医者が言う「よく効く抗がん剤」の“効果”とは?
突然ですが、クイズです。
医師が「この抗がん剤はよく効きます」と言うとき、その効果とは何を指しているでしょうか?
- ① 7割の人が治る
- ② 7割の人のがんが縮小
- ③ 3割の人が治る
- ④ 3割の人のがんが縮小
――答えは、④ 3割の人のがんが縮小です。
少し、がっかりされた方も多いのではないでしょうか。
「効果あり」は“治った”ではなく「縮んだ」で判断されることがある
一般的に抗がん剤の効果は、「治ったかどうか」ではなく「がんがどれだけ小さくなったか」で評価されるケースがあります。
たとえば、画像検査(CTやMRIなど)で、
- がんの大きさが30%以上減り
- その状態が4週間以上持続
すると「効果がある」と評価される、という考え方です。
つまり、がんが消えなくても“小さくなれば”「効いた」と判断されることがあるわけです。
そして、3割以上の人で縮小が見られるような薬は、多くの医師が「使える」と判断しやすい――という見方もあります。
※ポイント
患者さんが想像する「効く(=治る)」と、医療側が言う「効く(=縮小する)」は、同じ言葉でも意味が違う場合があります。
がん治療で「効く」には4つの意味がある
がん治療で「効く」という言葉には、主に次の4つの意味合いがあります。
- 治癒する(がんがなくなる)
- 延命効果がある
- 症状が緩和する(痛み・つらさが軽くなる)
- がんが縮小する
患者さんとしては「薬が効きました」と聞けば、どうしても「治った」と期待してしまいがちです。
しかし医師が言う「効いた」は、④の“縮小”を指している可能性がある――この前提を知っておくと、受け止め方が変わります。
大切なのは「言葉の定義を知った上で、納得して選ぶ」こと
ここでお伝えしたいのは、抗がん剤治療を否定したいわけではありません。
また、治療の選択を誰かに強制する話でもありません。
大切なのは、「効く」という言葉の定義を知ったうえで、自分で納得して選ぶこと。
知らずに期待するのと、知った上で納得して選ぶのとでは、治療への向き合い方が大きく変わります。
副作用の少ない“日常でできる”対策として意識したいこと
医療とは別に、日常生活のなかで意識できることもあります。
- 食生活を整える(いわゆる「四毒抜き」など)
- 体を冷やさず、高体温を意識する
- よく笑い、ストレスを溜め込みすぎない
これらは特効薬ではありませんが、体の環境を整える“土台作り”として取り入れている方もいます。
まとめ|「効く」をそのまま“治る”と受け取らない
- 抗がん剤の「効果」は、治癒ではなく縮小率で評価されることがある
- 医師と患者で「効く」の意味が違う場合がある
- だからこそ、説明をよく聞き、質問し、納得して選ぶことが大切
歯科治療も同じです。「知らなかった」が最大のリスクになることがあります。
情報を味方につけて、体と人生を守る選択をしていきましょう。
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- 大名 幸一 Koichi Omyo
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