大名歯科院長ブログOHMYO BLOG
口なめ病にステロイド?その前に“口呼吸”を疑ってください
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口なめ病?に保湿剤やステロイド?
寒い季節になると、小児によく見られる
「口なめ病(なめまわし皮膚炎)」。
最近も「保湿剤を塗りましょう」「治らなければステロイドを使いましょう」
という内容の記事を目にしました。
しかし正直に感じたのは、
不可解な点が多いということです。
本当にそれが原因なのでしょうか?
一般的には、
- 乾燥した唇をなめる
- 唾液で皮脂膜が失われる
- 物理的刺激で皮膚が荒れる
と説明されます。現象としては間違っていないでしょう。
しかし、ここで一つ大切な視点が抜けています。
なぜ、無意識に口の周りをなめ続けるのか?
そもそも、口呼吸のクセは大丈夫でしょうか?
この程度の症状ですぐステロイド?
赤みやヒリヒリ感が出たら、
すぐに保湿、すぐにステロイド。
これはあくまで対症療法です。
一時的に症状は落ち着くかもしれません。
しかし、
本気で根治させるつもりはあるのでしょうか?
原因が改善されなければ、
薬をやめた途端に再発するケースは少なくありません。
口なめ病の本当のスタート地点
歯科の立場から見ると、
口なめ病の背景には次のような要因が見えてきます。
- 口呼吸のクセ
- 唇や口周囲の慢性的な乾燥
- 唾液分泌の少なさ
- 無意識の舌の動き
唾液は本来、口の中だけでなく、
唇やその周囲を守る天然の保湿・防御システムです。
しかし口呼吸が習慣化すると、
唾液は乾き、唇は荒れ、
なめる → さらに乾燥する
という悪循環に陥ります。
皮膚炎=皮膚科だけで考えていませんか?
もちろん、皮膚科の診断が必要なケースもあります。
アレルギー性接触皮膚炎や、
歯磨き粉・リップクリームが原因の場合もあるでしょう。
しかし、
- 何度も繰り返す
- 冬になると必ず悪化する
- ステロイドをやめると再発する
こうした場合は、
皮膚以外の原因にも目を向ける必要があります。
歯科医からの本音アドバイス
口なめ病は、
「塗って治す病気」ではなく、
「口の使い方を見直すサイン」かもしれません。
- 口はしっかり閉じられているか
- 鼻で呼吸できているか
- 唇や舌が常に乾いていないか
一度、日常生活の中で
これらをじっくり観察してみてください。
薬はあくまで補助です。
根本原因に目を向けなければ、
本当の意味での改善にはつながりません。
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- 大名 幸一 Koichi Omyo
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