「正常値」の罠?医療の数字に振り回されないための、賢い患者の心得
健康診断の結果を見て、「あぁ、基準値を超えてしまった……」と落ち込んだ経験はありませんか?実は、医療における「正常値」と「平均値」は、似て非なるものです。
1. 「正常値」と「平均値」の決定的な違い
数値の捉え方を知るだけで、健康に対する不安の多くは解消されることがあります。
- 平均値: 統計をとれば、機械的・自動的に導き出されるもの。
- 正常値: 特定の組織や専門家によって「ここまでにしましょう」と決められた指標(境界線)。
つまり、数値が少し外れたからといって、すぐに体が蝕まれているとは限りません。数値が高いと症状がなくても「病人」として扱われてしまうことがありますが、大切なのは数字に振り回されないことです。
Point: 平均値は統計で決まりますが、自分にとっての「正常値」は、自分の体調や過去のデータをもとに自分で判断していく姿勢が大切です。
2. 「手術成功率90%」をどう解釈するか?
歯科治療、特にインプラントや外科的な処置の際によく耳にする「成功率」という言葉。この数字の捉え方には、患者様と医師の間でしばしば温度差が生じます。
視点の違い
- 患者様・ご家族の視点: 「10人中9人も成功するなら、高い割合で成功するはずだ」というポジティブな期待。
- 医師の視点: 「10人中1人はうまくいかない。これは非常にハイリスクな手術だ」という警戒。
特に、一度処置をすると元に戻せない「やり直しが効かない手術」においては、この10%の重みが違います。「90%だから安心」と鵜呑みにせず、その裏にあるリスクを理解することが重要です。
3. 納得して治療を受けていただくために
医療における数値は、私たちに客観的なデータを与えてくれますが、それがすべてではありません。当院では、数字だけを見て診断を下すのではなく、患者様一人ひとりのライフスタイルや将来の不安に寄り添うことを大切にしています。
- その数値は、あなたにとって本当に危険なものか?
- わずかなリスクを避けるために、どのような選択肢があるか?
もし、診断結果や治療方針の「数字」に不安を感じることがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。納得感のある医療を、共に追求していきましょう。
大名歯科からのお知らせ
定期検診は「悪いところを見つける」だけでなく、「自分のベストな状態(数値)」を知るための大切な機会です。皆さまのご来院をお待ちしております。
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- 大名 幸一 Koichi Omyo
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