虫歯ゼロなのに痛い!? ― その歯の違和感、ストレスのせいかもしれません
冷たいものを飲んだときだけ歯がしみる。朝ごはんのときだけ噛むと痛む。昨晩はなんとなく噛みにくかった……。そんな「なんだかよく分からない」歯の違和感に悩まされていませんか?
虫歯もない、歯茎も腫れていない、でも確かに痛い――そんな持続的でない痛みや、自発痛(何もしていないのに痛む)がない場合は、まず歯科医院で「感染性のトラブルではない」ことを確認してもらいましょう。
感染が原因でない場合、実は「TCH(Tooth Contacting Habit:歯の接触癖)」が関係していることが多いのです。これは無意識に上下の歯を接触させている癖のことで、主にストレスや過集中の状態からくるものです。
実際、多くのケースで「歯の痛み」ではなく、「心と体の疲れ」がサインとして現れているのです。このような症状を軽視せず、生活習慣の見直しや、休養をしっかり取ることが第一歩になります。
しかし、ここで注意すべきなのが「間違った対処法」。一部の書籍などでは推奨されているケースもありますが、精神科での安易な薬物処方には注意が必要です。メンタルの不調からくる痛みや不安に対し、すぐに薬を使ってしまうと、本来の原因を見失いがちです。
同様に、歯科においても注意が必要です。原因がはっきりしていない段階で、噛み合わせの調整や外科的な処置を求めるのは避けましょう。これらは不可逆的(元に戻せない)な治療であり、症状の根本改善にならないどころか、後悔につながる可能性があります。
一時的に楽になったとしても、薬の副作用や歯の削りすぎといった新たな悩みを抱えることにもなりかねません。
まとめ
原因不明の歯の痛みには、ストレスや無意識の癖が隠れていることも。慌てて薬や処置に頼らず、まずは体と心のバランスを見直してみましょう。それが、根本からの改善への第一歩です。
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- 大名 幸一 Koichi Omyo
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