💥「口呼吸」は見逃すな!虫歯・歯並び・睡眠トラブル…その習慣が招く深刻な健康リスク
「口呼吸」は、実はあらゆる不調の入り口かもしれません。虫歯や歯周病、風邪や気管支炎のリスクを高める原因として、すでに多くの研究で明らかになっています。
その主な理由は、鼻を通さない呼吸によって唾液が蒸発しやすくなり、口腔内の自浄作用が低下すること。そして、外部からのウイルスや細菌がダイレクトに体内へ侵入しやすくなるためです。
しかし、問題はそれだけにとどまりません。口呼吸は、以下のような多くの二次的なトラブルを引き起こします。
歯並びの乱れ(歯列不正) 噛み合わせの異常(咬合不全) 顔のバランスや見た目の悪化(審美障害) 顎関節症 口の乾きによる睡眠の質の低下 など
口呼吸をしているかどうかの目安として、まず注目すべきは唇の乾燥です。加えて、上の前歯周辺がヌルヌルしていたり、歯ぐきが赤く腫れているような場合も、プラークコントロールがうまくできていない証拠。これも、口呼吸の重要なサインといえます。
短時間の口呼吸、たとえば運動時に一時的に口で呼吸をすることは問題ありません。しかし、長期にわたって口呼吸が習慣化していると、特に成長期のお子さんには大きな影響を及ぼします。
人生の約3分の1は「睡眠時間」。この時間の口呼吸対策は、以前お話しした通りです。
今回は残りの3分の2、つまり起きている時間の対策についてお伝えします。
まずは「口を閉じる意識」を持つこと。そして、舌先を常に上あご(上の前歯の少し後ろ)に軽く当てるようにすることです。テレビを見ているときや、ゲーム・動画などに集中しているときは特に要注意。周囲の大人がやさしく声をかけてあげるのも有効です。
とはいえ、注意してもすぐに忘れてしまったり、言いすぎて親子関係がギクシャクしたりすることもあります。そんなときにおすすめしたいのが、**「ノンシュガーガムをだらだら噛む」**というシンプルな方法です。
ポイントは、頑張りすぎず、リラックスしながら、口を閉じたまま「ダラ噛み」すること。これによって唾液がしっかり分泌され、口を開けていると涎が出てしまうため、自然と口を閉じる習慣が身につきます。
さらに、顎の成長にも良い刺激となり、将来的に美しい歯並びになる可能性も高まります。
毎日の小さな習慣が、将来の大きな健康リスクを予防することに繋がるのです。
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- 大名 幸一 Koichi Omyo
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