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これは虐待!?介護施設での『部分義歯つけっぱなし』が招く深刻なリスクとは

2025年6月6日 大名歯科院長
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介護施設でよく見かける「部分義歯のつけっぱなし」。実はこれ、知らず知らずのうちに口腔内の健康を著しく損なうリスクがあり、場合によっては虐待と捉えられることもあります。

部分義歯は、歯がない部分を補い、見た目の改善や食事のしやすさに大きく貢献します。しかし、装着したまま長時間放置してしまうと、唾液の流れが妨げられ、口腔内に細菌が繁殖しやすくなります。その結果、虫歯や歯周病、口内炎、誤嚥性肺炎のリスクも高まります。

例えば、ある高齢者の方は「夜も義歯を外さずに寝ていたため、数ヶ月後には歯ぐきが炎症を起こし、痛みで食事が取れなくなった」というケースも。これは適切なケアを怠ったことによる典型例です。

毎日使うものだからこそ、朝晩の清掃や就寝時の取り外しなど、基本的なケアがとても重要です。介護スタッフやご家族の方も、「外して洗う」「口腔内を確認する」という日々の習慣を意識しましょう。些細なことのようでいて、それが利用者の健康と尊厳を守る第一歩になります。


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