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その歯のトラブル、スピード違反が原因かも?“ゆっくり噛む”だけで防げる話

2025年6月13日 大名歯科院長
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歯が割れるのは、硬い物を噛んだからではありません。たとえば、乾杯のときにグラス同士をぶつけても、普通は割れませんよね。でも勢いよくぶつけると、簡単にヒビが入ってしまいます。それと同じで、歯が割れる原因は“硬さ”よりも“スピード”にあるのです。

シャンパングラスでの乾杯が「そーっと」なのは、割れやすいから。私たちの歯も同じで、噛むときは「そーっと」を意識することが大切です。上下の歯が勢いよくぶつかれば、グラスと同様、簡単にダメージを受けてしまいます。

また、食事中に頬や舌を噛んでしまって「痛っ!」となる経験、誰しもあると思います。あれも、実は咀嚼スピードが速すぎて、舌や頬が逃げ遅れてしまうからなんです。咬み合わせに多少のズレがあっても、ゆっくり噛めば出血するような大事故は防げます。「注意一秒、怪我一週」――まさにその通りですね。

咀嚼は、道路のスピード制限と似ています。日本の交通ルールでも、速度を守っていれば防げた事故はたくさんありますよね。イライラしてスピードを出すと危険。これは咀嚼も同じです。ストレスがあっても、食事中は深呼吸して、ゆっくり噛む。たったそれだけで、歯や口の中の大事故を防ぐことができます。

噛むときは「そーっと、ゆっくり」。それが、あなたの歯と笑顔を守る第一歩です。


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