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⚡食いしばりは“火事場の馬鹿力”⁉ 歯と顎を守る正しいリラックス習慣

2025年8月26日 大名歯科院長
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「火事場の馬鹿力」という言葉をご存じでしょうか?

過緊張の極限状態で、普段では考えられない力が一瞬出ることを指します。たとえば「重い家具を急に持ち上げた」「事故の瞬間に子どもを抱えて逃げた」など、非常時にだけ発揮される力です。

「普段からこの力が出せたらいいのに」と思うかもしれません。ですが、それは一発撃ったら壊れてしまう大砲のようなもの。非常用の力なので、日常的に続けると体に負担がかかります。

実はこの「火事場の馬鹿力」に似たことが、毎日の生活の中でも起きています。

それが 歯ぎしりや食いしばり です。

例えば――

パソコン作業中に気づいたら奥歯を噛みしめている 試験勉強中に力が入って顎が痛くなる 朝起きたら「顎がだるい」「歯が欠けていた」

これらは「頑張ろう!」と無意識に力を入れた結果。非常時でもないのに“安全装置を外しっぱなし”で走り続けている状態です。

続けてしまうと、歯の欠け・知覚過敏・顎関節症などのトラブルにつながります。

今日からできる予防のコツ

口元をゆるめる習慣  「上下の歯は普段、軽く離れているのが正常」と覚えておきましょう。 リラックスできる呼吸  深呼吸で肩と顎の力を抜くと、歯の食いしばりも減ります。 寝ている間の保護  強い歯ぎしりがある場合は、歯を守るマウスピース(ナイトガード)も有効です。

「歯を食いしばって頑張る」のではなく、口元をゆるめて頑張ること。これが、歯と顎を壊さずに長く健康でいる秘訣です。


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