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「歯周病=歯の病気」は間違い?放置すると“全身貧乏”になる理由とは

2025年11月4日 大名歯科院長
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歯周病は「歯の病気」ではなく「血管の病」──放置が招く全身の貧困

「歯周病になりたくない」──そう思って一生懸命歯を磨いている方も多いでしょう。
しかし、実は歯周病予防で最も大切なのは“歯みがき”ではありません。
風邪を予防するには、手洗いやうがいだけでなく、体の免疫力そのものを整えることが大切ですよね。歯周病も同じで、「口だけの病気」ではなく「体全体の免疫バランスの病気」なのです。

歯周病は歯の病気ではなく「歯の周り=歯肉」の病気

歯周病は漢字の通り「歯の周りの病気」。つまり、歯を支える歯肉や骨、血管が炎症を起こす病気です。
歯肉には血液が流れ、全身とつながっています。だからこそ、歯周病は高血圧、糖尿病、動脈硬化などと同じ「血管性疾患」のひとつとして、今や医科の分野からも注目されています。

「歯医者に任せれば治る」と思っていませんか?

歯周病は歯医者だけでは治りません。いくら歯石を取っても、生活習慣が変わらなければ再発します。
睡眠不足、ストレス、喫煙、早食い、間食、そして唾液不足。これらすべてが歯周病を悪化させる要因です。
大名歯科では、治療だけでなく、「生活習慣の見直し」や「唾液力の回復」を通じて全身の健康から歯周病を防ぐことを重視しています。

歯周病がもたらす「歯周病貧乏」の現実

コロナ重症化リスクが高かったのは基礎疾患のある人ですが、その基礎疾患を悪化させているのが歯周病だとご存じですか?
研究によると、歯周病がある人は以下の病気の発症リスクが上がります。

  • がん:1.2倍
  • 糖尿病:2倍
  • 脳梗塞:1.6倍
  • 心筋梗塞:2.1倍

これらの医療費は、なんと年間約8兆円。一方、歯科全体の医療費はたったの3兆円にも満たないのです。
歯周病を放置することは、結果的に「国も国民も貧しくする病」。まさに“歯周病貧乏”です。

今からできる歯周病予防の第一歩

歯周病予防のカギは、「歯を磨くこと」よりも「唾液を出す生活」
よく噛み、間食を減らし、ストレスをためない。たったこれだけで、唾液の力がよみがえり、口内環境は自然に整います。
歯周病を防ぐことは、単に歯を守るだけでなく、体とお財布、そして未来の医療費を守ることにもつながります。

三原市の港町にある大名歯科では、歯だけでなく“全身の健康”を見据えた予防ケアを行っています。
定期検診で歯ぐきの状態をチェックし、一緒に健康寿命を延ばしていきましょう。

三原市 大名歯科(Ohmyo Dental Clinic


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