「歯周病=歯の病気」は間違い?放置すると“全身貧乏”になる理由とは
歯周病は「歯の病気」ではなく「血管の病」──放置が招く全身の貧困
「歯周病になりたくない」──そう思って一生懸命歯を磨いている方も多いでしょう。
しかし、実は歯周病予防で最も大切なのは“歯みがき”ではありません。
風邪を予防するには、手洗いやうがいだけでなく、体の免疫力そのものを整えることが大切ですよね。歯周病も同じで、「口だけの病気」ではなく「体全体の免疫バランスの病気」なのです。
歯周病は歯の病気ではなく「歯の周り=歯肉」の病気
歯周病は漢字の通り「歯の周りの病気」。つまり、歯を支える歯肉や骨、血管が炎症を起こす病気です。
歯肉には血液が流れ、全身とつながっています。だからこそ、歯周病は高血圧、糖尿病、動脈硬化などと同じ「血管性疾患」のひとつとして、今や医科の分野からも注目されています。
「歯医者に任せれば治る」と思っていませんか?
歯周病は歯医者だけでは治りません。いくら歯石を取っても、生活習慣が変わらなければ再発します。
睡眠不足、ストレス、喫煙、早食い、間食、そして唾液不足。これらすべてが歯周病を悪化させる要因です。
大名歯科では、治療だけでなく、「生活習慣の見直し」や「唾液力の回復」を通じて全身の健康から歯周病を防ぐことを重視しています。
歯周病がもたらす「歯周病貧乏」の現実
コロナ重症化リスクが高かったのは基礎疾患のある人ですが、その基礎疾患を悪化させているのが歯周病だとご存じですか?
研究によると、歯周病がある人は以下の病気の発症リスクが上がります。
- がん:1.2倍
 - 糖尿病:2倍
 - 脳梗塞:1.6倍
 - 心筋梗塞:2.1倍
 
これらの医療費は、なんと年間約8兆円。一方、歯科全体の医療費はたったの3兆円にも満たないのです。
歯周病を放置することは、結果的に「国も国民も貧しくする病」。まさに“歯周病貧乏”です。
今からできる歯周病予防の第一歩
歯周病予防のカギは、「歯を磨くこと」よりも「唾液を出す生活」。
よく噛み、間食を減らし、ストレスをためない。たったこれだけで、唾液の力がよみがえり、口内環境は自然に整います。
歯周病を防ぐことは、単に歯を守るだけでなく、体とお財布、そして未来の医療費を守ることにもつながります。
三原市の港町にある大名歯科では、歯だけでなく“全身の健康”を見据えた予防ケアを行っています。
定期検診で歯ぐきの状態をチェックし、一緒に健康寿命を延ばしていきましょう。
— 三原市 大名歯科(Ohmyo Dental Clinic)
Author Profile
- 大名 幸一 Koichi Omyo
 
Latest entries
健康2025.11.04「歯周病=歯の病気」は間違い?放置すると“全身貧乏”になる理由とは
健康2025.11.03💤薬に頼らず眠れる体をつくるには?〜三原市・大名歯科の健康コラム〜
歯科2025.11.02親知らずが痛むのは“運”じゃない!? 抜くタイミングで人生が変わる未来
健康2025.11.01体重だけを減らすダイエットは“危険信号”⁉︎―見た目が変わらない本当の理由―
この記事をFacebookでシェアする














