歯周病の歯を残すと損をする?医療費に年間40万円もの差が出る理由
「自分の歯は一本でも多く残したい」
それは誰もが願うことですが、実は歯周病においては「無理に残すこと」が逆に全体の歯の寿命を縮めてしまうことをご存知でしょうか?
今回は、大名歯科が「歯周病の進行度と抜歯の判断基準」、そして「歯の健康と生涯医療費の関係」について解説します。
1. 歯周病の歯を残し続けるリスクとは?
歯周病は、歯そのものが悪くなる病気ではありません。「歯を支えている骨」が溶け、体の内部へと炎症が波及していく病気です。
重度の歯周病にかかった歯を「もったいないから」と無理に残し続けると、以下のような悪循環が生まれます。
- ドミノ倒しのように広がる:患部の炎症が、隣り合っている健康な歯を支える骨まで溶かしてしまいます。
- 全身への悪影響:歯周病菌や炎症物質が血流に乗り、全身の健康を害するリスクがあります。
これからの人生がまだ長く続くのであれば、周囲の健康な歯を守るために、重度の歯周病歯は思い切って抜歯をした方が、長期的にはお口全体の健康維持に繋がることが多いのです。
2. 「痛くない=軽症」ではありません
多くの患者様が「今は痛くないから大丈夫」と考えがちですが、ここに大きな落とし穴があります。
- 症状(痛み・腫れ):その時の体調や免疫力によって強く出たり引っ込んだりします。
- 重症度(進行度):歯を支える骨がどれだけ無くなっているかで決まります。
最も恐ろしい「重症」の状態とは、自覚症状がなくても、歯を支える骨の大部分が失われ、指で押すと大きく揺れている状態です。
歯周病は「沈黙の病(サイレントキラー)」と呼ばれ、症状なくじわじわと進行します。「痛みが少ないから軽症だ」と自己判断せず、歯科医院でのチェックが必要です。
注意点
老後の後悔ランキングで常に1位になるのは「もっと歯を大切にすればよかった」というものです。手遅れになる前のケアが重要です。
3. 【驚愕】歯周病と年間医療費の関係
歯の健康状態は、歯科以外の全身の医療費にも大きく影響します。以下のようなデータ(年間医療費)があります。
| お口の状態 | 年間医療費の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 歯があり、歯周病がない人 | 約 6万円 | 最も健康で経済的 |
| 歯があり、歯周病がある人 | 約 45万円 | 全身疾患への影響リスク増 |
| 歯がない人(総入れ歯等) | 約 66万円 | 歯周病がない人でも、歯を失うと高額に |
一見、「歯周病がある人(45万円)」よりも「歯周病がない人(66万円)」の方が高く見えるかもしれませんが、この66万円のグループは「すでに歯を失ってしまった人(総入れ歯など)」を指しています。
しっかりと自分の歯が残っていて、かつ歯周病のケアができている人は、年間わずか6万円ほどで済んでいます。
歯周病を放置することは、将来的なお口の機能低下だけでなく、経済的な負担(懐具合)にも直結するのです。
まとめ
歯周病は、痛みがないまま進行し、放置すれば隣の歯や全身の健康、さらには将来の経済状況まで脅かします。
- 重度の歯は、周りを守るために抜く決断も必要。
- 痛みがなくても、骨が溶けていれば重症。
- 歯を守ることは、将来の医療費節約への一番の近道。
大名歯科では、現在の歯の状態を正確に診断し、「残せる歯」と「周りのために処置すべき歯」を適切に見極めます。少しでも不安がある方は、ぜひ一度検診にいらしてください。
Author Profile
- 大名 幸一 Koichi Omyo
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