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入れ歯生活が劇的に変わる!痛みなく噛む2つのポイント
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入れ歯は硬い物が噛める!歯を守る“正しい義歯の使い方”
「入れ歯だから硬い物はあきらめている…」――そう思い込んでいませんか?入れ歯(総義歯・部分義歯)でも、コツをつかめば痛みなく噛めるようになります。この記事では、噛み方のポイントと、虫歯・歯周病を防ぐための正しい“部分義歯の戻し方”を解説します。
入れ歯でも硬い物が噛めます:鍵は「スピード×回数」
- ゆっくり噛む(徐行咀嚼):速く噛むと義歯がズレて痛みやすくなります。
- 回数を増やす:しっかり回数をかけて噛むと、咀嚼効率が上がり、痛みが出にくくなります。
まずは「速さを落とす → 回数を増やす」。この2つで、食べられる食材の幅が一気に広がります。
部分義歯は「食後すぐ戻す」と危険です
部分義歯の金具(クラスプ)がかかる歯は、日常的に負担が大きく虫歯・歯周病のハイリスク部位。次の行動は要注意です。
- 水やお茶で軽くゆすいだだけですぐ装着してしまう
- 歯面が乾いたまま義歯を戻す
歯面が乾いた状態で義歯を密着させると、唾液の防御機能が働かず、食渣や細菌が残ってむし歯進行の温床になります。残存歯は「最後の砦」。ここを守れるかどうかは、食後30秒の習慣で決まります。
正しい「戻し方」:食後30秒の実践手順
- 義歯を外して洗う(流水で食渣を落とす)
- 歯面の状態を確認(指で軽くなぞる/舌で触れて食渣を感じる)
- 唾液をしっかり出す(舌を上下左右に動かす・ほほを膨らませる・深呼吸)
- 唾液を歯全体に行き渡らせる(頬・舌で歯面に広げる)
- その後に義歯を戻す(カチッとはめ込まず、やさしく均等に圧入)
ポイントは「唾液で歯をコーティングしてから装着」。これだけで、クラスプ歯のむし歯・知覚過敏・歯周トラブルのリスクが下がります。
入れ歯生活の成功は“習慣化”で決まる
- 徐行咀嚼:速さを落として回数を増やす
- 唾液活用:戻す前に必ず唾液コーティング
- 清掃・点検:義歯と残存歯を毎日ケア、定期的に調整
「噛める」だけでなく「歯を守る」ために、今日からこの3点をルーティンにしましょう。
大名歯科のサポート
大名歯科では、義歯の精密調整に加え、噛み方トレーニングや残存歯を守るセルフケア指導まで一体でサポートします。噛みにくい・痛い・外れやすいなど、お困りごとはお気軽にご相談ください。
よくある質問(FAQ)
Q. 硬い物を食べても大丈夫?
A. はい。調整が整った義歯でゆっくり・多回数を守れば可能です。個別の状態に合わせて食材の段階付けを行います。
Q. 食後にすぐ戻す癖が直りません。
A. 「外す → 洗う → 唾液を広げる → 戻す」を30秒の型にして習慣化しましょう。タイマーを使うと定着しやすくなります。
Q. クラスプの歯がしみます。
A. 歯面乾燥で知覚過敏が起きている可能性があります。戻す前の唾液コーティングと、フッ化物応用・段差調整を併用しましょう。
Author Profile
- 大名 幸一 Koichi Omyo
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