不自然なものを口の中へ?──歯磨き粉やデンタルリンスの落とし穴
毎日、しかも一日三回、歯磨き粉をつけて磨く。寝る前にはデンタルリンスを欠かさない。そんな方が多くいらっしゃいます。けれども、よく考えてみてください。どちらも「薬」です。高血圧や糖尿病の薬と同じように、いつまで使い続けるつもりですか?なぜ使うようになったのでしょうか?
🌿“清潔神話”に隠されたイメージ戦略
この背景には、製薬会社やメーカー主導の宣伝戦略、そしてテレビ広告などのメディアイメージがあります。詳しい説明はここでは省きますが、実は「清潔=良い」という単純な構図に多くの人が惑わされています。
🚫自然界に存在しない成分が口内バランスを崩す
多くの歯磨き粉やデンタルリンスには、自然界に存在しない人工化学物質が含まれています。これらの成分は、確かに一時的に菌を減らします。しかし、口の中の菌は“ゼロ”になることはなく、善玉菌と悪玉菌のバランスで保たれています。このバランスが崩れると、かえって歯周病の進行を助けてしまうこともあるのです。
💧粘膜は吸収率が高い──経皮毒のリスク
皮膚と違って、口の中は粘膜です。角化層のない粘膜は吸収率が非常に高く、石油系洗剤などの化学成分を取り込みやすい構造をしています。つまり、歯磨き粉やデンタルリンスの成分を体に直接吸収しているということになります。
🦠重度歯周病の一時的使用は“あり”──でも長期使用は“なし”
重度の歯周病など、口の中が菌で溢れている場合には、一時的に菌全体を減らす目的での使用は有効かもしれません。しかし、中程度以下の健康な状態で長期的に使い続けることは、副作用を含めたリスクを高める行為と言わざるを得ません。
🪥10年以上、歯磨き粉なしの生活
私自身、歯科医として10年以上、歯磨き粉を使用していません。デンタルリンスも職業上の確認で数回使用したのみです。それでも何の問題もなく、歯肉の健康状態も安定しています。
歯周病にならない本当の予防法は、別のところにあるのです。
💡「剤」より「唾液」──自然のケアが最強
歯磨き粉やデンタルリンスの種類が多すぎて迷うという声をよく聞きますが、どれも費用対効果を考えると副作用リスクを無視できません。
結論は簡単です。最も効果的で安全なのは“唾液”を出すこと。唾液には虫歯菌を抑え、歯周病菌を洗い流し、免疫を高める天然の力があります。
🏕️ハブラシは避難グッズ
災害時の避難セットにハブラシ、入っていますか?歯磨き粉は不要ですが、ハブラシは免疫力を落とさないための必需品です。可能ならフロスや歯間ブラシも一緒に。軽くて場所も取らず、賞味期限もありません。水や食料の次に大切な命を守るツールです。
🧴どうしても歯磨き粉を使いたい方へ
それでも「少しは使いたい」という方に向けて、当院では大名歯科オリジナル歯磨剤『ハチュラル』をおすすめしています。
余計な添加物を極力排除したため、いわゆる「スッキリ感」は控えめですが、長く安心して使える自然派処方です。
受付でお求めいただけるほか、Amazonでも好評発売中です。ぜひ一度お試しください。
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- 大名 幸一 Koichi Omyo
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