ハロウィン・クリスマス前に必読!糖カロリーが虫歯と歯周病の両方を加速させる
カロリー計算の“謎とウソ”――糖カロリーが虫歯と歯周病を悪化させる理由
「カロリー」と聞くと、多くの方が“食べ物のエネルギー量”を思い浮かべると思います。学生時代に習ったあのカロリー計算は、食べ物を酸素と一緒に燃やしたときに発生する熱量を基準にしています。
しかし、ここで一つ大切な疑問が浮かびます。
──私たちの胃腸、燃えてますか?
もちろん、胃腸の中で発火したり、食品が燃焼しているわけではありません。それなのに「燃やした熱量」がそのまま“摂取カロリー”として扱われ、それが現在の栄養学やダイエット理論の中心に据えられています。
実際には、
- 食品の種類
- 食べ方
- 食べる回数
- 個人の消化吸収の差
によって体への影響はまったく異なります。
つまり、カロリー=体への負担や影響を正確に示す指標ではないのです。
糖カロリー過多は“虫歯と歯周病”の最大の敵
ここからが歯科の視点で特に重要なポイントです。
糖質を摂りすぎると、血糖値が上がり続け、やがて糖尿病のリスクが高まります。糖尿病になると体の治癒力が低下し、歯ぐきもダメージを受けやすくなります。
その結果──
必要以上の糖カロリーは
- ① 虫歯を増やし
- ② 歯周病を悪化させる
という、二重の悪影響をもたらします。
糖が多く含まれる食べ物は、虫歯菌のエサになるだけでなく、身体の免疫力を下げ、歯周病菌に対する抵抗力も弱めてしまうのです。
ハロウィン・クリスマスの“甘い誘惑”に要注意!
10月のハロウィン、12月のクリスマスケーキ、年末年始のお菓子や甘い飲み物……。糖カロリーの摂取量がもっとも増えるシーズンです。
そしてこの時期、虫歯・歯周病の悪化で来院される方が一気に増えます。
甘いものを楽しむこと自体は悪いことではありません。しかし、次のポイントを意識するだけで、歯へのダメージは大きく変わります。
- ダラダラ食べない
- 食べたら時間を空ける
- 水やお茶で口を潤す
- 唾液がしっかり出る食べ方をする
これだけで、歯への負担は大幅に軽減できます。
まとめ:カロリー計算よりも「糖との付き合い方」が健康の鍵
カロリーの足し算では、あなたの体も歯も守れません。本当に注意すべきは“糖の摂り方と回数”です。
- カロリーにとらわれすぎない
- 糖質の摂り方を整える
- 唾液をしっかり出す食生活にする
- 甘いものは“量より頻度”に注意する
こうした生活が、虫歯予防だけでなく、歯周病予防にも大きな効果を発揮します。
この秋冬、糖との上手な距離感を意識して、歯も体も健康な毎日をお過ごしください。
Author Profile
- 大名 幸一 Koichi Omyo
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