咀嚼力が10年後の健康を変える!「歯を研ぐ」が必要なサインとは?
歯を研ぐ?──奥歯の「山と溝」は咀嚼力の生命線です
奥歯の表面には本来、しっかりとした「山(咬頭)」と「溝(裂溝)」があります。
しかし、この山と溝がすり減り、ツルツルになってしまうと、食べ物をうまく噛み切れず、
上下の歯同士でまな板同士を押し付けるようにギリギリとすり潰す咀嚼になってしまいます。
片方が包丁役の歯でも、包丁が研がれていなければ料理が大変なように、
すり減った奥歯では効率よく噛むことができず、顎や他の歯へ負担が増えるのです。
「なんだか噛みにくい」「顎が疲れやすい」「奥歯がツルツルしている気がする」──そんなときは、
一度かかりつけ医で状態をチェックすることをおすすめします。
奥歯の形は「咀嚼の質」に直結する、とても大切な要素です。
起きると頬や顎が痛い…その原因は「寝る直前のスマホ」かも?
「寝たのに疲れがとれない」「朝起きたら、頬や顎の筋肉がだるい」──こんな経験はありませんか?
それは、睡眠中に歯ぎしりや食いしばりを繰り返しているサインかもしれません。
実は、これらは寝る直前のスマホ使用と深く関係しています。
スマホやタブレットの光は脳を興奮させ、自律神経が乱れ、眠りの質が低下します。
その結果、体はリラックスできず、無意識の歯ぎしりや食いしばりを夜通し続けてしまうのです。
快眠とお口を守るための簡単なコツ
- 入眠1時間前はスマホ・PC・テレビを控える
- 部屋の照明を落としてリラックスした雰囲気にする
- 深呼吸やストレッチで副交感神経を優位にする
朝のだるさは、睡眠中に「歯が働かされていた」結果かもしれません。
良質な睡眠は、全身の健康だけでなくお口の健康にも大きく関係しています。
虫歯がないのに歯が痛い…その正体は「TCH(上下歯の接触癖)」です
最近、「虫歯がないのに歯が痛い」「冷たくないのにしみる」という患者さんが増えています。
原因の多くは、上下の歯が触れ続けるクセ──TCH(Tooth Contacting Habit:上下歯の接触癖)です。
本来、上下の歯が触れ合っている時間は1日わずか20分程度が正常といわれています。
しかし、ストレス・姿勢・集中作業などにより、長時間触れ続けてしまうと、
歯・歯根膜・顎関節が疲労して痛みを出すことがあります。
どのタイミングで痛む?症状の読み取り方
- 朝食時に痛む…夜中の歯ぎしりの可能性
- 昼食時に痛む…午前中のTCHの影響
- 夕食時に痛む…午後のTCHの影響
痛みが出るタイミングが分かれば、原因となる時間帯のクセが見えてきます。
TCHは自覚するだけで自然と改善が始まりやすいクセです。
TCHセルフケアの第一歩
まずは、ふとした瞬間に「上下の歯を離す」ことを意識してみてください。
一日の中で「今、歯が当たっていないかな?」と何度も思い出すことが、
TCH改善のいちばんシンプルで効果的なセルフケアです。
まとめ:歯の痛みや顎の疲れは「虫歯だけでは説明できない」時代に
三原市の大名歯科には、
「朝の顎の痛み」「噛みにくい感じ」「理由の分からない歯の痛み」といった、
原因不明の不快感で来院される方が増えています。
その多くが、次のような生活習慣に関係しています。
- 奥歯のすり減りによる咀嚼効率の低下
- スマホによる睡眠の質の低下と歯ぎしり・食いしばり
- TCH(上下歯の接触癖)による歯や顎の慢性的な疲労
気になる症状があれば、我慢せず早めにご相談ください。
日常のクセを少し整えるだけで、驚くほど改善するケースも少なくありません。
大名歯科は、三原市で皆さまの「噛める幸せ」と「快適な睡眠」をサポートいたします。














