「虫歯ゼロ」は実は危険!? 歯医者が語る“静かに進む”歯周病リスク
「虫歯がないから歯医者とは縁がない」と思っていませんか?
実はその“安心感”こそが、将来の歯の危機を招くことがあります。
今回は、大名歯科が虫歯がない人ほど注意すべき歯周病リスクと、目的別の正しい歯みがき法について解説します。
虫歯がない人こそ、人生後半で危険になる理由
虫歯になりにくい人は、歯科定期検診を受けるきっかけが少ない傾向があります。
しかし、口腔内がアルカリ性に傾きやすい体質の人は、歯石が付きやすく歯周病になりやすいという特徴があります。
歯石は痛みが出にくく、自覚症状がほとんどありません。
そのため、気づいた時には歯ぐきの出血・口臭・歯のグラつきなど、すでに歯周病が進行しているケースが少なくありません。
「虫歯ゼロ=健康」という思い込みが、実は最大のリスクになるのです。
一度かかったら“クセになる”歯周病
歯周病は一度発症すると、菌の住み家が増えて再発しやすくなるという厄介な病気です。
治療で症状が落ち着いても、再発リスクはむしろ上昇します。
「治ったからもう大丈夫」と油断してしまうと、数ヶ月後には再び腫れや出血が…というケースも珍しくありません。
これが、歯周病が病人数No.1の“国民病”と呼ばれる理由です。
定期的なメンテナンスで菌の再増殖を防ぐことが、再発予防のカギとなります。
目的別!歯みがきの回数と時間の正解
歯みがきは「何回するか」よりも、「何のためにするか」で効果が変わります。目的別に見てみましょう。
- のどの癌予防:歯みがきの回数が重要。こまめに磨くことで口腔内の菌リスクを下げます。
- 虫歯予防:回数を増やしても効果は限定的。ポイントは飲食回数を減らすことと唾液の働きです。
- 歯周病予防:回数よりも1回にかける時間が重要。短時間で済ませず、丁寧なケアを心がけましょう。
「1日3回」よりも、「1回の丁寧な歯みがき」が歯の寿命を左右します。
あなたは結果にコミットできていますか?
まとめ:虫歯がなくても歯周病になる時代
- 虫歯がない人ほど歯石・歯周病リスクが高い
- 歯周病は一度なると再発しやすい
- 虫歯予防と歯周病予防では磨く目的が違う
- 歯みがきは「回数」より「時間」重視が◎
虫歯がなくても油断せず、定期的な歯科検診で歯石除去と歯ぐきチェックを受けましょう。
それが一生自分の歯で食べるための第一歩です。
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監修:大名歯科(広島県三原市)
予防歯科・歯周病治療・訪問歯科対応
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- 大名 幸一 Koichi Omyo
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